’77  吉兼三丸展  (昭和52年)

   ギャラリー U (名古屋)

アルミ板による立体作品



 中日新聞  毎日新聞  朝日新聞 の三社が取材 記事になる


記事の一部

中日新聞  ・心を揺する アルミの肉魂
ドロリと流れたアルミの肉魂、視覚的には、黒色か銀白色を侵食 しつつあるような錯覚にとらわれる。そこに一種独特なすごみや不安感が表れている。・・・

毎日新聞  ・アルミを溶解した流動的な美 
大型のガスバーナーを、何時間もあてて溶解させている溶けた部分がアルミの積層から溶岩のように流れ流動的な美を作っている。 溶解して同質 の部分で一つ の物体として融合させようという意識がみられる 一枚ずつ部分溶解させ平面に 並べてみせる積層の場合と違って、あまりにも絵画的だ 吉兼の本業が画家で あることをうかがわせる作品だ ・・・

朝日新聞  ・平面から飛び出す
吉兼三丸氏はついに彫刻家に変身したように思われる 絵画から出発して 次第に平面を飛び出し いまや れっきとした立体作品の部類だ、黒い彫刻台の上でにぶいアルミの光沢を放っている 一方 壁に掛けられたレリーフ状のものもあって、吉兼氏の身元を証明しているといえばいえる。 平面と立体との兼ね合い、既成の素材の規格性と手仕事の生々しさ、板の重層的、または並列的に数多く使用することがもたらす効果、門題点はその辺だ。しかし、本人は委細構わず、太い腕とひげずらの赤ら顔で屈託のない笑いを振りまいている。。・・・